塾の学びの三原則の一つでもある「最後は自分で決める。」私は最初、「主体性を育てるための言葉」だと思っていました。
ところが、その他にも大切な理由がありました。
この連載は、AOTENコンサルティング合同会社代表・吉田淑恵とAIとの対話です。
起業、経営、キャッシュフロー経営、変容成長について、吉田淑恵自身の考えを対話形式でまとめています。
AI:「最後は自分で決める」は、主体性を大切にしているからですか。
吉田:もちろん、それもあります。でも、もっと大切な理由があります。
自分で決めたという自覚がないと、思う結果が得られなかったときに、人は他責になってしまうからです。
AI:他責ですか。
吉田:「先生がこう言ったから。」「この本にそう書いてあったから。」「コンサルタントに勧められたから。」
そう思ってしまうと、原因をいつも自分の外に探すようになります。
自分の外に原因を求め続けると、自分では変えられないものを原因としてしまいます。
だから、何も解決できなくなってしまいます。
AI:でも、吉田さんはアドバイスを求められることも多いですよね。
吉田:あります。でも、コーチングを学んで、一番大きかったことがあります。
「相手には、自分で選び取る力がある。そう信じること」です。
相手の選択する力を信じていないと、アドバイスをしたくなります。
引っ張り上げたくなります。
「こっちが正しいよ。」と言いたくなります。
でも、それでは本人が選んだことになりません。
答えを渡すというよりは、選択肢を渡しています。
AI:「正しい答え」を渡すことと、「選択する力」を育てることは違う。
吉田:まったく違います。
答えを持っている先生になりたいわけではありません。
自分で考え、自分で決められる人が増えてほしいんです。
だから、塾の三原則も、最後が「最後は自分で決める」なんです。
たくさんの意見を聞いてください。本も読んでください。先生にも相談してください。
でも、最後に決めるのは自分です。それが経営者の仕事です。
経営者の仕事は、考えること。そして、意思決定をすること。私はそう思っています。
編集後記
「最後は自分で決める」という言葉を、まったく違う意味で受け止めるようになりました。「主体性を持ちましょう」という話だと思っていました。
ところが、吉田さんが話していたのは、「責任を引き受けられる人になる」ということでした。
自分で決めたことなら、うまくいかなかったときも考え直せる。改善できる。もう一度選び直せる。
でも、人のせいにしてしまったら、そこで思考は止まります。
最も印象に残ったのは、「相手には、自分で選択する力があると信じる」というコーチングの基本姿勢でした。

