noteがllms.txtに対応。AIがあなたを紹介するときに読むのは、記事ではなくプロフィール

「AIに正しく紹介されるために、何かやったほうがいいんでしょうか」

最近、こういうご相談が増えました。きっかけは、2026年7月30日にnoteが発表した、llms.txtへの対応です。

新しい横文字が出てくると、それだけで身構えてしまいますよね。しかも「AI対策」と言われると、やらないと置いていかれる気がしてくる。

でも実は、今回の件で新しく覚えることは、ほとんどありません。ただし、ずっと先送りにされてきた宿題が一つ、はっきり見えるようになりました。

目次

noteが発表したのは、どういうことか

noteは2026年7月30日、クリエイターページの公開情報を、llms.txtという形式でも読み取れるようにしたと発表しました。

対象になるのは、クリエイターページに公開しているプロフィール文やSNSリンクなどの情報です。記事の本文は対象ではありません。ここ、意外と読み飛ばされているところです。

noteが理由として挙げているのが、これです。

日本のAI検索が回答をつくるとき、引用元として使われるWebサイトのうち、noteはYouTubeに次ぐ2番目に多い参照元になっている(Ahrefs調べ、2026年7月発表)。

つまり、誰かがAIに「〇〇さんってどんな人?」と聞いたとき、その答えの材料としてnoteが読まれる可能性が、それなりに高い。だったら、そこに置いてある情報が事実と合っているようにしておきたい。という話です。

(AIの学習に拒否の意向を示す設定をオンにしている場合は、今回の対象から外れます。)

llms.txtとは、要するに何なのか

llms.txtは、ざっくり言うとAI向けの案内板です。

Webページというのは、人間が見やすいように作られています。メニューがあって、広告があって、装飾があって、その隙間に本文が入っている。AIがこれを読もうとすると、余計な部分まで全部読むことになります。

そこで「このサイトの大事な情報はここです」と、余計なものを取り除いた形で置いておく。それがllms.txtです。事実と違う内容が生成されるのを減らしたり、読み込む量を節約したりする効果が期待されています。

学習させるためのものではなく、AIが質問に答えるときに参照してもらうためのもの、という位置づけです。

ただし、この仕組みが実際にどれだけ効いているかは、まだはっきりしていません。

Googleは公式に、llms.txtは検索順位を上げも下げもしない、Google検索はこれを使っていない、と明言しています。GoogleのAIシステムも現時点では参照していないとされています。

さらに、Ahrefsが2026年6月に約13万7千のドメインを調べたところ、llms.txtを置いているサイトの大半は、調査期間中に一度もアクセスされていなかったという結果も出ています。

なので、「llms.txtに対応したから読まれるようになる」とは、少なくとも今の段階では言えません。

じゃあ、この話は無視していいのか。

わたしは、そうは思っていないんです。ここからが本題です。

ここからは、わたしの考えです

わたしがこのニュースを見て最初に思ったのは、「効くかどうか」ではありませんでした。

AIがあなたを紹介するとき、材料にするのは、毎日必死に書いている記事ではなく、何年も放置しているプロフィール欄のほうだった、ということです。

これ、なかなか刺さる話じゃないですか?

毎日投稿を頑張っている方ほど、記事の中身で伝わっていると思っています。読んでもらえれば分かってもらえる、と。でも今回対象になったのは、本文ではなくプロフィールでした。自己紹介と、SNSリンク。

そこに何が書いてあるか、思い出せますか。わたしはこの話を聞いてすぐ自分のページを見に行きましたが、けっこう前のままでした。

AIは、行間を読んでくれません

もう一つ、大事なことがあります。

人は行間を読みます。あいまいなプロフィールでも、会って話せば「ああ、こういう人ね」と補ってくれる。過去の投稿を遡って、なんとなく人物像を作ってくれる。

AIは、それをしません。書いてあることを、書いてあるとおりに受け取ります。

だから、プロフィールに「心理学とコーチングを学び、人生を豊かにするお手伝いをしています」と書いてあれば、AIはそのまま「人生を豊かにするお手伝いをしている人」と紹介します。それを聞いた人が「で、何をしてくれる人なの?」となるところまで、セットで再現されるわけです。

曖昧さが、曖昧なまま増幅して伝わる。これが、いままでとの違いだと思っています。

結局、いつもと同じ話に戻ってきます

わたしは以前から、何屋さんかが1秒でわかることを、いちばん最初に整えるべきものだとお伝えしてきました。

読み手が人間だったときも、これは効きました。名刺を渡して1秒、プロフィールを見て1秒。そこで分からなければ、その先は読まれないんです。

読み手がAIになっても、まったく同じでした。むしろ、より容赦がなくなった。

面白いですよね。新しい技術が出てくると、新しい対策が必要になる気がします。でも実際に起きたのは、前から言われていたことの答え合わせでした。整えていた人は自動的に得をして、後回しにしていた人はそのまま伝わる。それだけの話です。

道具が変わるたびに乗り換えてきた方ほど、ここで一度立ち止まってほしいんです。今回やるべきことは、llms.txtの勉強ではありません。140字のプロフィールを書き直すことです。

140字が書けないのは、文章力の問題ではありません

とはいえ、文章は短くまとめるのがいちばん難しい。

プロフィールが書けないのは、書く力がないからではなく、決まっていないからです。

誰に、何を提供する人なのか。それが決まっていれば、140字は余ります。逆に、決まっていないと、資格名と学んだことを並べるしかなくなる。そして並べれば並べるほど、何屋か分からなくなっていきます。

わたし自身、13個の資格を並べていた時期がありました。多いほうが信用されると思っていたんです。実際は逆で、多いほど「で、結局この人は何をしてくれるの?」になっていました。

今日できる、プロフィールの点検

難しいことはしなくて大丈夫。

まず、自分のプロフィール文を声に出して読んでみます。そのうえで、家族や友人に読んでもらって、「これ読んで、わたしが何をしてる人か分かる?」と聞いてみる。

「うーん、なんかいろいろやってる人?」と返ってきたら、それが今のあなたの伝わり方です。落ち込む必要はまったくなくて、直せる場所が分かったということなんですよね。

書き直すときのコツは、相手がすでに知っている言葉を使うことです。オリジナルの造語や、業界の中でしか通じない言葉は、人にもAIにも伝わりません。「〇〇な人が、〇〇できるようにする〇〇です」——この形に一度当てはめてみると、決まっていない部分がはっきり出てきます。

そしてSNSリンク。ここも今回の対象です。切れたままのリンクや、もう使っていないアカウントが並んでいませんか。整えておきましょう。

まとめ

  • noteは2026年7月30日、クリエイターページの公開情報をllms.txtに対応させた
  • 対象はプロフィール文やSNSリンク。記事本文は含まれない
  • ただしGoogleは検索で使わないと明言しており、効果はまだ確定していない
  • それでもプロフィールを整える意味はある。AIは行間を読まず、書いてあるとおりに紹介するから
  • 何屋さんかが1秒で分かるか。読み手がAIになっても、問われることは変わらなかった

新しい道具が出るたびに乗り換えていると、いつまでも同じところをぐるぐる回ることになります。今回のニュースは、そこから降りるいい機会だと思うんです。せっかくなので、使ってしまいましょう。


出典

  • note公式「AIにあなたのプロフィールが正しく伝わるためのしくみを導入しました」(2026年7月30日)
  • Ahrefs調査(2026年7月発表、noteの上記記事より引用)
  • Google 検索セントラル/Googleは llms.txt を検索で使用しないとの公式見解
  • Ahrefs「llms.txtへのアクセス実態調査」(2026年6月・約137,000ドメイン)

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この記事を書いた人

吉田 淑恵のアバター 吉田 淑恵 AOTENコンサルティング合同会社 代表

起業家育成コンサルタント/キャッシュフローコーチ

「与えあうビジネスで、人生を楽しくする」をミッションに、キャッシュフローコーチング、個人向け・法人向け事業構築、起業家育成を行う。
オリジナルの高収益サービスを構築する『ビジネス飛龍養成塾(ビジドラ)』主宰/女性起業家スター誕生!オーディション 実行委員会 委員長

著書に『さよならSNS集客 350万円の壁をこえる女性起業家がやっていること』(2024年10月 秀和システム新社)がある。

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