世の中では、「なりたい自分になろう」という言葉をよく耳にします。
でも吉田さんは、「なれる最高の自分」と表現します。なぜ、この言葉を選んだのでしょうか。
この連載は、AOTENコンサルティング合同会社代表・吉田淑恵とAIとの対話です。
起業、経営、キャッシュフロー経営、変容成長について、吉田淑恵自身の考えを対話形式でまとめています。
AI:「なりたい」と「なれる」。なぜこの言葉を選んだのでしょうか。
吉田:「なりたい」と「なれる」は、まったく違います。
「なれる」とは、「なり方が分かること」だと思っています。
AI:なり方が分かること。もう少し詳しく教えてください。
吉田:例えば、10階建てのビルを想像してください。
最終的に10階へ行きたいとしても、いきなり10階へ飛ぶことはできません。
まずは1階。次に2階。また次に3階。
階段でもいい。エスカレーターでもいい。
ワンフロアずつ上がっていきます。私は、それが人生だと思っています。
AI:つまり、最初から遠いゴールを見続けるのではなく、目の前の一段を上がる。
吉田:そうですね。遠すぎるゴールだけを見ない、という方が適切かもしれません。
だから、いきなり大きな目標を掲げて、そこから逆算する方法をあまり取りません。
もちろん、それが合う人もいます。
でも、多くの人は途中で、「どうやってそこまで行けばいいんだろう?」と分からなくなってしまいます。
夢が悪いわけではありません。でも、なり方が分からない夢は、苦しくなることがあります。
だから、「今の自分が一歩進める場所」を大切にします。
AI:すると、「なれる最高の自分」は、最初から決まっているものではないんですね。
吉田:そうなんです。これが一番大事なところです。
変容成長すると、見える景色が変わります。
すると、「あ、次はここへ行きたい。」という新しい景色が見えてきます。
だから、なれる最高の自分も、変容成長する。私はそう思っています。
AI:つまり、「理想の自分」は固定されていない。
吉田:はい。人生を歩くたびに、最高の自分も更新されます。
だから、最初に全部決める必要はありません。
AI:これは、以前話していた「熱狂」の考え方にもつながっていますか。
吉田:つながっています。熱狂は、最初から見つかるとは限りません。
思考を選ぶ。行動を選ぶ。その結果、熱狂に出会うことがあります。
ただ、出会わないこともあります。でも、それも変容成長の過程です。
熱狂を追いかけるというより、思考と行動を選び続けることを大切にしています。
その先で、「やらずにはいられない。」そんなものに出会えたら幸せです。
私の好きな関ジャニ∞の曲に「がむしゃら行進曲」というのがあって。
「がむしゃら ラララ 進もう 答えはその先に 見つからないこともあるさ それでも一歩先へ」
という歌詞は、まさにそのとおりだと思います。
AI:「なれる最高の自分」という言葉は、現実的な目標設定だと思っていました。
でも違いました。未来を小さくする考え方ではなく、未来を固定しない考え方なんですね。
吉田:そうかもしれません。人生は途中で何度でも変わると思っています。
だから、最初に人生を決めてしまうのは、もったいない。
経験が増えるたびに、見える世界も変わります。
今の私が思う最高と、10年後の私が思う最高は、きっと違います。
その変化を楽しみたいんです。
編集後記
「目標は大きく」「夢から逆算する」という考え方を、どこか当たり前のものとして受け止めていました。
しかし今回の対話で、その前提が揺らぎました。「なれる」とは、「なり方が分かること」。
この一言には、吉田さんの人へのまなざしが表れています。
届かない理想を掲げるより、今日、一段だけ上がれる階段を見つける。
そして、その一段を上がった先で、新しい景色に出会う。
その景色が、また次の「なれる最高の自分」を教えてくれる。

