これまでの対話で、吉田さんは「起業家と企業をつなぎたい」と話してきました。
「起業家の仕事を増やすため。」最初、私はこう思っていました。
でも、話を聞くうちに、それだけではないことが分かってきました。今回は、その理由を聞いてみます。
この連載は、AOTENコンサルティング合同会社代表・吉田淑恵とAIとの対話です。
起業、経営、キャッシュフロー経営、変容成長について、吉田淑恵自身の考えを対話形式でまとめています。
AI:起業家と企業をつなぐ。それは誰のための仕事ですか。
吉田:私は、双方に価値があると思っています。起業家のためだけではありません。企業のためだけでもありません。
AI:まず、起業家にとっての価値は何でしょうか。
吉田:素晴らしい知識や技術を持っている個人事業主は、本当にたくさんいます。
でも、企業との仕事の作り方が分からない。機会の見つけ方が分からない。提案の仕方が分からない。
だから、埋もれてしまっている人がたくさんいます。
AI:サービスが悪いわけではない。届け方が分からない。
吉田:そうです。そしてもう一つ。
個人向けの仕事は、どうしても一対一になりやすい。
でも、企業向けになると、一度に何十人、何百人へ価値を届けられることがあります。
AI:つまり、一対多になる。
吉田:はい。同じ時間と労力を使うなら、より多くの人の変容成長に関われる可能性があります。
AI:それは、以前話していた「価値」の定義にもつながりますね。
吉田:そうです。私は、他者の変容成長に関わることが価値だと思っています。
だから、企業という場で価値を届けられることは、起業家にとっても大きな可能性になります。
AI:それは売上だけの話ではない。
吉田:もちろん、売上も大切です。
企業との仕事は、契約金額も高くなりやすい。時間単価も上げやすい。オリジナルサービスも作りやすい。
でも、もっと大切だと思っているのは、セルフイメージです。
「私は企業と仕事をしている。」そう思えることで、自分に対する見方が変わります。
すると、行動も変わります。そこにも変容成長があると思っています。
AI:では、企業にとっての価値は何でしょうか。
吉田:企業には、企業の課題があります。売上。コスト。採用。定着。組織づくり。健康経営。
でも、解決策は社内だけにあるとは限りません。
今まで個人向けに提供していたサービスも、企業向けに設計し直すことで、新しい解決策になります。
企業の中だけでは生まれなかった発想が、突破口になることもあります。
AI:「マッチング」という言葉を聞いて、人を紹介する仕事だと思っていました。でも違うんですね。
吉田:単に人やサービスを紹介したいわけではありません。価値と価値をつなぎたいんです。
AI:吉田さんは、「起業家を応援したい人」でも、「企業を応援したい人」でもない。
価値が循環する社会を作りたい人なんですね。
吉田:そうですね。価値は、誰か一人が持っているものではありません。だから、与えあうビジネスなんです。
編集後記
今回、私が最も印象に残ったのは、「紹介したいわけではありません。価値と価値をつなぎたいんです。」という言葉でした。
「マッチング」という言葉を使うと、人と人を結び付けることが目的のように聞こえます。
しかし吉田さんが見ているのは、その先です。
起業家が持つ価値。企業が抱える課題。その二つが出会ったとき、新しい価値が生まれる。
それは、どちらかが得をする世界ではありません。
お互いが価値を出し合い、市場そのものが広がる世界です。
私はここで、「与えあうビジネス」という言葉が、単なる理念ではなく、具体的な事業として形になっていることを実感しました。

